7月14日に行った梶みゆき先生の講演会報告の続きです。
前の記事はこちらです。
今回、「梶みゆき先生をお呼びしたいねえ」とみんなで話した理由の一つは
浜松のガーデニングも
そろそろ新しいステージに進む時期にあるだろう…
ということでした。
従来の園芸は「1つの植物をいかに美しく咲かせるか」ということに特化していて
江戸時代などは園芸が文化として大きく花開いた時期でもありました。
これはこれとして日本が誇る文化ではあります。
でも地域社会が崩壊して新たなコミュニティをどうするかという課題や
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を開かざるを得ない世界や日本の状況を
考えると、江戸時代から綿々と受け継がれてきた従来型の園芸をそのまま
ガーデニングに当てはめ続けることは時代に合わなくなってきました。
そのため、ガーデニングの新しい大きな潮流として
「
生物多様性の庭」というカテゴリーが表に出てきつつあるのが
最近のガーデニングの動向です。
でも、まだ「飾る」という段階にとどまっているのが
浜松近辺のガーデニングの様子かな…というのが
大方の見方かなと思います。
梶みゆき先生のお話は、
単に無農薬でバラを育てて自分の身を守るというお話ではなく
庭の環境や生物のことも合わせた大きなものの見方を
私たちに気づかせてくださいます。
今はバラにしか興味が無い方も
先生のお話を聞くと、新たな世界に一歩を踏み出してくださるのでは?
そんな思いを持って、私たちは梶先生にぜひ来ていただけたら嬉しい!
と考えたのでした。
先生の講演会の内容は、まさに「私たちのわが意を得たり!」という内容で
今までとは違う常識に目を白黒させた方も大勢いらっしゃったと思いますが
ほとんどの方が「うん、うん」とうなずきながら
目を輝かせてお話を聞いてくださっていました。
大満足です。
とっても簡単な先生のお話の抜粋です。
元気なバラが育つのに大切なのは、
太陽・風・土
とにかく土をよくする
肥料はほどほどに
植物と植物の間に適当な空間を取り、それぞれの植物の日当たりと風通しを確保してあげる
植物の成長には時間が必要なので、お庭を作り上げるのには、ポリシーを持って計画的にやって行かないとごちゃごちゃになってしまうので気を付けて。
日本の風土に合った、自然に増えるものを自然に植えるのがいい。
無農薬で育てるには、病気や害虫に強いバラを選ぶのが大切。
また、環境を整えること、肥料はやりすぎないこと、観察をすること。
手をかけすぎず、あわてずに待つことを知って欲しい。
浜松みたいな土地での先生のお勧めのバラは、ノアゼット系ラマルク
う~ん。全部含蓄がありました。
梶先生のブログにもアップされていました!